お知らせ
高額医療費の上限見直し?
⚫︎国民皆保険制度を維持する為、保険料収入と支出が見合わなければならないのは自明とはいえ、標題のような提起が行われている事を報道で知りました。
⚫︎民間保険の加入する前に、国の手厚い制度を先ず知って検討しては如何ですかとアドバイスすることも多いのですが、国の保障範囲や制度が変わるかもしれないという前提の提案は、FPとしてはモヤモヤしますね。個人向け国債でも債券である限り日本国も破綻リスクはありますとか、103/106/130万円に壁を意識した働き方でも壁の高さは直に変わるでしょうととか、そういう可変要因を無限にして試算することも同義です。
⚫︎一昔前の資本主義世界では、労働による収入増加が見込まれ、社会保険料や税収が増えていきました。その後年収が伸びなくなり、FPとしては、節約、節税が大きなテーマでした。仕事で確実に収入を増やしていくのが、国の制度不安を解消する最も有効な手段と勧めるべきか、改めて考えていきたいです。
自由設計
⚫︎注文住宅の一番の利点は、自分達の理想的な間取りを目指せる事なのは言うまでもありません。但し最近の職人不足はコスト増だけでなく、設計内容にも影響を及ぼしています。
⚫︎余り意匠性が高い設計をすると、後に修繕が出来る職人がいない、従って長期優良住宅保証がしにくいので、結局はいくつかのパターンから選ばされる事になりがちです。
⚫︎昔は本当に色んな家がありましたが、画一的な家が増えたような気がするのは、不動産高騰で分譲建売が増えただけではないようです。
ドギーバッグ
⚫︎アメリカでは、食べ残しを持ち帰ることはかなり普及していると感じます。食材に生物も多く、温度湿度環境が厳しい日本では、食中毒リスクが懸念されます。最近、持ち帰りは客の自己責任とは言い切れないという消費者庁の見解が発表されたようです。
⚫︎コロナ禍以降、テイクアウトという形態もやっている店も沢山ある訳で、フードロスを減らす観点も踏まえ、持ち帰りがしにくくなるような規則や責任のあり方だけ厳しく表現するのは、余り解決策にはならないと感じます。
⚫︎アメリカの中華料理店でドギーバッグと店員に伝えれば、彼らが店に常備している専用の紙コンテナに詰めて渡してくれます。客が勝手に自分達で詰め込む事はありません。こうした流れを一般化すれば、店でも食べ残しの内容を確認して、テイクアウトと同様に、店が管理したものを持ち帰れる事になるのではないでしょうか。
ちょっと早く感じる?
⚫︎報道によると、来月から住宅ローンの変動金利が上がる事が昨日の時点でわかったとの事です。
⚫︎これまで月末最終日にしか報道されて来なかった内容を26日には分かっていたと言うのは早めに感じると同時に、週末を挟んだ2営業日だし、全体の流れからするとそうだよねと受入出来る時期の報道になるという勘どころもあるのかなとも感じました。
⚫︎金融機関がお金を貸して運用して、従業員の為に給与を捻出しているのですから、こういう情報の見せ方は、営業の基本なのでしょう。
金融所得課税強化
⚫︎自民党総裁選にあたり、本件が話題になっています。現在、20.315%で計算され株配当などから源泉徴収される際に適用する税率を上げる議論です。
⚫︎背景は、税収財源確保の為、金融所得の多い、超富裕者層に求める一環で、相続税、贈与税等の仕組み強化と共に所得間格差を平準化、分配を模索するものでしょう。
⚫︎元々は岸田政権が打ち出しかかって不評を買い、実行されなかった政策と言われていますが、果たしてどの位の税率にすれば、国民が納得できる十分な財源がされるのでしょう。余り高いと税率の低い海外に金融資産を振り替えてしまう層が対象かもしれませんね。