お知らせ
マンションの建て替え
⚫︎現在、老朽化が進んだマンションの耐震性を念頭に区分所有法上の賛成4/5を3/4に引き下げるよう国会決議に向けて準備が進められています。
⚫︎建て替えについては、マンション規模、居住者の年齢や懐事情、投資所有者の思惑で80%の賛同を得るのは大変です。
⚫︎新築、築浅で買ったマンションでも、将来、その時のマンション区分所有者決議によります。原則、大規模修繕決議も3/4です。住人を中心としている筈の区分所有者がどう判断していくのでしょう。個別に相当事情の差が生じそうです。
稼ぐに追いつく貧乏なし
⚫︎顧客のキャッシュ・フロー計算書を作成する時、老後資金がマイナスになる事がしばしばあります。多くのケースは、現在の収支状況をベースに生涯試算をするからで、相談者の多くが望む解決策は、支出の見直しや万一の備えがテーマになりがちです。
⚫︎資産形成にNISA制度を推奨し、低所得者へのサポートを厚くする現在の政府方針は、少子化に歯止めをかけ国力を回復する手段であり、収支改善策の一つと理解できますが、自身のキャリアアップによる収入増の模索は、最も有効な老後資金対策になる事は忘れてはいけないと思います。
⚫︎仕事の地球規模での競争激化は、AIの進化と相まって、免れないでしょうから、今の仕事がいつまであるか分かりません。個人の価値を高め収入増を目指すことは、家族や友人との時間のバランスを尊重することと一致しない場合も多いでしょうから、収入増は量ではなく、頭を使った質の変化と改良による模索が必須ですね。
FPの仕事
⚫︎FPの資格を持つ方は、他の何かしらの資格と共に相談、提案を行う事があります。特に良く間違われるFPの仕事が、そのまま保険の見直し業だ認識されてしまうというケースです。実際に保険代理店がFPアドバイスを前面に出して広告する企業もあります。
⚫︎勿論、保険に関して、相談者の状況に応じたアドバイスをすることはFPとして求められる機能ですが、民間保険の比較をする前に、国民皆保険の国の制度の利用方法を知らずして、民間保険の見直しに奔走するのは、手順前後にもなりかねません。本来のFP相談は民間保険が必要と思う相談者の気持ちの理由を共有する事が原点と思います。
⚫︎そもそもFPは、制度に則った節税対策や保険の見直しによるコストカット方法の相談相手としてではなく、人生100年時代における収支を想定しながら、今後の生活設計を楽しくしていく為のパートナーでありたいのが基本です。時系列と共に、長期に亘り安全にキャッシュ・フローを把握しながら、日々をエンジョイし、亡くなる時に、残された者に迷惑をかけない程度まで使い切るプランを作りたいものです。
バイアス
⚫︎FPの仕事では、投資判断の相談を中心にこのバイアスを意識する認識が求められます。一言で言えば偏見を伴う先入観、意識すべきか排除すべきかは、人それぞれの事情によりますね。
⚫︎"二世俳優"という表現があります。ともすれば忖度や裏金が働いているかもしれないややネガティブな響きに聞こえる事もあるかと感じます。個人の感想ですが、趣里、仲野太賀、佐藤浩市等の俳優は、それぞれが役者になった過程はいくらでも想像出来ますが、結果として実力で訴える仕事をしている印象があります。
⚫︎世の中、バイアスだらけ。FP相談時の情報を通じて、自分を磨き、その時々の実力を客観的に分析しながら投資判断していけると良いですね。