お知らせ
2024 / 07 / 27 11:53
何故Financial planningか
⚫︎事故、病気、災害、戦争その他でいつ死ぬか分からないのに、何故そんなに詳細な将来予測計算が必要かという指摘を受けることは珍しくありません。実際、年金の繰下げ受給をしていらっしゃる方々の比率が低いのも、このような考え方によるものでしょう。
⚫︎一方でキャッシュ・フロー計算書を作成する事は以下のようなメリット事例もあると思っています。ほんの一部ですが、如何でしょう。
1. 加齢と共に、転退職、年金受給開始時期、家族の成長の様子が時系列的に一覧でき、家族内での具体的な会話のきっかけになる。
2. 計算根拠を知ることで国や会社の制度を理解して、日本で生きていく上で賢くなれる。
3. 平均余命に行き着く前に万一のことがあればどう社会保険制度は対応してくれるかわかる。
4. 現在、毎月或いは毎年の家計は黒字か赤字かわかる。(将来予測は、まず現在地点の理解が必要)
2024 / 07 / 05 21:48
公的年金制度の中長期見通し
⚫︎3日、厚生労働省の見通しが公表されました。5年に一度検証されるものです。
⚫︎報道したメディアにより差がありますが、すごく大雑把に言えば、モデルケースの年金額は現役時代の50-60%はもらえ前回調査時点よりは良くなっている、という感じです。計算根拠の中で出生率の改善を織り込む等楽観的ではないかと指摘があります。
⚫︎このモデルケースは夫婦2人の合計額ですが、配偶者が専業主婦であるという昭和から変わらない家庭を想定しています。その前提を変化させたシミュレーションを合わせて示すのが出来ないのは、公的機関からの発信として限界なのでしょう。
⚫︎今年見送られた65歳迄の年金保険料納付導入案とか、会社員の配偶者特権と揶揄される第3号被保険者制度による保険料免除廃止に向けた動向などは今後注視していくことになります。