お知らせ

2022 / 08 / 18  17:40

”じゃない”寿命期間

●7月29日、厚生労働省より2021年平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表が発表され、コロナの影響などで平均寿命は前年比若干縮み、男性が81.47年、女性が87.57年と報道されました。

●上記の比較として語られるのが健康寿命です。定義が曖昧になりがちですが、3年毎に公表されるようで、直近は2019年調査時の男性72.68歳、女性75.38歳で、”じゃない期間”は9-13年程度あります。

●老後の必要資金金額であまり語られていないのがこの期間で、健康寿命期間と同じように暮らせる環境を自宅で保てるかの検討は大事です。凡そ10年にもわたる自宅での介護継続する側の負担は、公的介護保険・民間介護保険・医療保険等で金額的にカバーされたとしても、厳しい事は覚悟しておくべきです。

●特別養護老人ホームはユニット型個室が増えてきており、そこに入居出来れば、月額負担は、老齢年金(基礎年金+厚生年金+企業年金)等の本人受取合計金額との比較範囲でしょう。但し要介護5(要介護3以上でないと入居資格なし)や上記健康年齢を大きく上回る高齢者に入居優先権があり、上記平均健康寿命前後だと現状では入居は難しく、民間老人ホームの入居を検討する事になります。入居一時金は多額で、多くは1,000万円を大きく上回る資金(一時金の一部は当初償却として、中途退去しても返却しないケースが多い)が必要です。現役時代に良い居住環境で過ごされている方ほど、この一時金相当額を多めに確保する手段を検討しておくべきでしょう。

2025.06.07 Saturday