お知らせ
2022 / 05 / 21 16:00
住宅ローンの審査基準
●国土交通省住宅局は民間金融機関を対象とした調査結果を毎年公表しています。直近は、昨年10-11月に実施した1,250社(国内銀行、信用金庫、農協等)のデータを本年3月25日に発表しています。数値は令和2年度実績値なので現状を必ずしも反映しているとは言い切れませんが、その中で興味深いのが金融機関の融資審査基準です。
●この調査時点で、与信審査をスコアリング方式を参考にしている金融機関が半分近くある一方、スコアリング方式で審査していないと回答した金融機関が54.5%、また90%以上の金融機関が以下を重要項目として挙げており、筆者なりに読み取りました。
①完済時年齢 98.9%・・・80歳未満であるかどうか
②健康状態 98.5%・・・団信加入が必要
③担保評価 97.6%・・・物件評価が融資判断に大いに影響
④借入時年齢 97.1%・・・70歳未満が分岐点か
⑤年収 95.0%・・・150万円が最低ラインか
⑥返済負担率 94.6%・・・各金融機関でばらつき有り
⑦勤続年数 94.5%・・・最低1-3年
⑧連帯保証 94.5%・・・系列保証会社の保証が必要
所有資産、融資可能額(融資率)、雇用状況(業種、形態)は、70%台或いは以下と重要度は上記8項目より相対的に低い数値でした。